北海道の中のスウェーデン

北海道でスウェーデンの文化や生活、感性を本格的に体感できるスポット、行事があります。このうち「カルチャーナイト」、「夏至祭」、「スウェーデンヒルズ」、「さっぽろ雪まつり国際雪像コンクール」、「ザリガニ・パーティー」、「スールストロミング・パーティー」、「ルシア祭」をご紹介します。

■カルチャーナイト

カルチャーナイトは、夜間開放された公共施設、文化施設、民間施設を使って市民が地域の文化を楽しむ活動である。

 スウェーデン、デンマークなど北欧諸国で盛んに開催されているが、その発祥の地はデンマークと国境を接するスウェーデンの南部スコーネ県にあるルンド市であり、1985年、他に先駆けて開催した。ほぼ同時期に、ルンド市の北東部、同じくスウェーデン南部に位置するオスタヨータランド県のノルチョーピング市でも第1回カルチャーナイトが開催されており、発祥地のひとつと言われている。一方、デンマーク初のカルチャーナイトは、1993年コペンハーゲン市で開催され、ギャラリーや博物館、映画館、教会、歴史的建造物などが解放され、その夜だけは夜中まで子供たちも多彩な催しを楽しんでいる。

 我が国におけるカルチャーナイトは、2003年7月、札幌市において開催されたカルチャーナイトを発祥とし、コペンハーゲン市のカルチャーナイトを手本としながらノルチョーピング市などともカルチャーナイトの交流を深め、北海道の特色を生かしたカルチャーナイトを開催し、年々その規模を拡大している。その後、北海道の地方都市、地域でもカルチャーナイトが開催されるようになっており、北海道特有の地域行事として活発化、根を広げつつある。

カルチャーナイト実行委員会 ⇒  http://www.culture-night.com/

アート・エコバック・ラリー(JR札幌駅)
アート・エコバック・ラリー(JR札幌駅)
ライトアップされた北海道庁赤れんが庁舎
ライトアップされた北海道庁赤れんが庁舎

■夏至祭

 

夏至祭は、スウェーデンで最も重要な行事のひとつで毎年619日から26日の間の、夏至に最も近い土曜日とその前日の2日間で行われる。夏至祭はスウェーデン語では「ミドソンマル」といい、「真夏」を意味し、家の内外を白樺の若葉の枝で飾る。前夜祭は飾り柱を立て一夜(ストックホルム近辺で11時から1時ころまで。スウェーデン北部では日が沈みきらない白夜の季節)を野外で踊り明かす。

   スウェーデン中部のダーラナ県にあるレクサンド市の夏至祭はダーラナ地方最大のもので、その時期にはスウェーデンはもとよりヨーロッパ各地から観光客が訪れる。
 レクサンド市と姉妹都市交流をしている当別町では、レクサンド市の夏至祭を再現し、本場同様、スウェーデンの民族衣装に身を包んだ町民が楽器を奏でながらリースの行進やマイストングの立上げを行ったり、フォークダンスや地元の豊かな食材をたっぷり使ったスウェーデンプレート等のご馳走を楽しむ。
 会場は、当別町西部に位置するスウェーデンヒルズ内の中心的施設であるスウェーデン交流センターの施設、敷地内および隣接するスウェーデン公園で行われる。同センターでは例年スウェーデンガラスを使った吹きガラス制作体験、木工制作教室などの体験イベントが行われている。

 

スウェーデン公園
スウェーデン公園
スウェーデン・プレート
スウェーデン・プレート

■スウェーデンヒルズ

 当別町西部の小高い丘の上にあり、スウェーデンの北欧型建築の家が立ち並ぶ住宅街である。

 

ストックホルム郊外の住宅街を思わせるスウェーデンヒルズの町並み
ストックホルム郊外の住宅街を思わせるスウェーデンヒルズの町並み
スウェーデンヒルズのレクサンド公園にある巨大な幸せを運ぶ木馬・ダーラヘスト(ダーラナ・ホース)
スウェーデンヒルズのレクサンド公園にある巨大な幸せを運ぶ木馬・ダーラヘスト(ダーラナ・ホース)
幻想的な冬の町並み
幻想的な冬の町並み

■さっぽろ雪まつり・国際雪像コンクール

 さっぽろ雪まつりの国際雪像コンクールには、毎年のようにスウェーデン・チームが参加し、ユニークな雪像を制作しています。これまでの参加記録は次のとおり。(参加記録および写真提供:札幌観光協会)

 

 

スウェーデンチームの国際雪像コンクール参加記録.pdf
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優勝した2004年度の作品です。

KLO(鉤爪)という名の作品です。

とてもユニークです。

2008年度作品 重荷の軽減  4位入賞
2008年度作品 重荷の軽減  4位入賞
2009年度作品 魅惑
2009年度作品 魅惑
2010年度作品 おばあちゃんの人形箱
2010年度作品 おばあちゃんの人形箱
2011年度作品 抜け出せない
2011年度作品 抜け出せない
2012年度作品 スウェーデンのお土産  準優勝
2012年度作品 スウェーデンのお土産  準優勝
2013年度作品 凍った荒野 
2013年度作品 凍った荒野 

■サリガニ・パーティー

北欧諸国で夏に行われているザリガニ・パーティーは、文字どおりザリガニを食べて飲食するもので、スウェーデンが発祥の地であり、スウェーデン語で kräftskivaという。この催しは隣国のフィンランドにも伝わり盛んとなり、北欧の夏の風物詩となっている。

ザリガニは塩水でゆで、新鮮なディルなどの香草で風味がつけられ、冷めてから手づかみで食べる。前掛け、コミカルな紙製帽子、『月の男』を模した紙製ランタンが用意される。

当別町のスウェーデンヒルズにあるスウェーデン交流センターでは、毎年このザリガニ・パーティーを本場の作法に忠実に再現して実施し参加者は北海道の夏を楽しんでいる。

茹で上がったザリガニ
茹で上がったザリガニ
紙製ランタン
紙製ランタン
2013年度ザリガニ・パーテイーの横断幕
2013年度ザリガニ・パーテイーの横断幕

■スールストロミング・パーティー

 スールストロミングは、スウェーデンで食されている缶詰で、ニシンを塩漬けにし、缶の中で発酵させた漬物の一種である。スウェーデン語でスールは「「酸っぱい」、ストロミングは「バルト海のニシン」を意味し、その強烈な臭いから、「世界一臭い食べ物」と評され、我が国でも臭い食べ物の代表格である「くさや」の6倍以上もの臭気があるという計測結果もある。スールストロンミングは、塩が高価だった頃、採られていた薄い塩水に漬ける昔ながらの保存方法によって造られており、このため腐敗は防げても、発酵は止められないことから、缶詰めにした後も発酵が続き、発生したガスによって一年も経つと缶はパンパンに膨れ上がる。

 スールストロンミング・パーティーはスウェーデン北部の土地柄ならではのお祭りになっているが、当別町のスウェーデンヒルズにあるスウェーデン交流センターでは、毎年9月、この試食会を開催しており、毎回直ぐに募集定員に達する人気イベントとなっている。(写真は平成24年9月に開催された試食会で提供されたもの)

 缶を開封する際は、そのガスによって汁が噴出すると臭いが広範囲に拡散するため、屋外で開けることが推奨されており、同センターの試食会も屋外で開催されている。

パンパンに膨れたスールストロミング
パンパンに膨れたスールストロミング
缶の中
缶の中
さあ食べよう
さあ食べよう

■ルシア祭

 スウェーデンでは、1年で最も夜が長くなる冬至に近い12月13日に光の聖女・聖ルシア(sancta Lucia)を讃えるルシア祭を開催している。白い服に赤い腰帯、頭には灯火したろうそくのリースを冠ったルシア姫が「サンタ・ルシア」を歌いながら隊列を従えてやってくるのであるが、暗い中を柔らかなろうそくの光に包まれて行進する姿は、おごそかで、とても幻想的。

 このルシア祭を当別町にあるスウェーデン交流センターでは、毎年12月13日前後の日曜日、また恵庭市では「スウェーデン・ルシアを迎える会」として、毎年12月上旬に開催している。

 下の写真は、2014年12月14日、スウェーデン交流センターで開催されたルシア祭の様子。同ルシア祭では、「ルッセカット」と呼ばれる伝統のサフランブレッドや赤ワインをスパイスと砂糖で味付けしたグレッグ(ホットワイン)などが用意され、ルシア祭を賑やかに過ごす。 

 

ルシア姫の行進
ルシア姫の行進
ろうそくのリースをかぶったルシア姫
ろうそくのリースをかぶったルシア姫
サンタ・ルシアを歌いながら行進
サンタ・ルシアを歌いながら行進
ルシア姫と子供達、お付きの人々
ルシア姫と子供達、お付きの人々
2014年のルシア姫 
2014年のルシア姫 
グレッグ、ルッセカット、ジンジャークッキー
グレッグ、ルッセカット、ジンジャークッキー